<P190>
PANEL1
昨日の続き〜:この日は10月27日。この日は日曜であるにもかかわらず、ロングはロールシャッハに面接している。彼のロールシャッハに対するのめり込みぶりがわかる。
PANEL4
奥の壁に貼ってあるポスターは、ビートルズのものか? ビートルズは1964年2月にニューヨークで公演を行っている。
PANEL5
悪党たちが縛りつけられているのは、おなじみの公衆充電器。恐らく1964年の出来事かと思われるが、62年5月の時点で電気自動車はあくまでも構想段階だったので(P123参照)、わずか1年ほどで急速に普及したものと思われる。
PANEL8
ナイトオウルの引き締まった腹に注目。
<P191>
PANEL1
ロールシャッハとロングの間には、二人の断絶を象徴するかのような鉄格子の影が落ちていたが、このコマを最後にその影はなくなる。このページのロールシャッハのコマだけを見ると、彼がこちらに(ロングに)近づいてきているようにも見える。
PANEL4
P51 PANEL4を別角度から描いている。事態の深刻さにおののく男性陣に比べ、ローリーとスレイターはDR.マンハッタンしか目に入っていない。本作における女性像が顕著に表れたシーンと言えよう。
PANEL6
新聞の見出しなどから、このシーンは1977年8月の出来事だと思われる。
<P192>
PANEL6
ロングが空になった鎮痛剤のビンをゴミ箱に捨てている。
PANEL7
時計はやはり11時54分。
<P193>
PANEL1
ロッシュ化学: 1896年にスイスで設立された実在の大手製薬会社。日本ではロシュとして知られる。世界的な販売網を誇り、アメリカではニュージャージーなど、6ヶ所に拠点を持つ。
PANEL8
時計はやはり11時54分を指している。
<P194>
PANEL1
P58 PANEL3でコメディアンが触れていた事件。彼は3年前の事件と記憶していたが、実際には2年前である。
PANEL5
忌まわしい光景を覗き見るロールシャッハの姿は、幼少期の自身の姿に重なる(P179 PANEL6参照)。
<P198>
PANEL1
フレッド、バーニィ:1960年に放映が開始された人気アニメ『恐妻天国/原始家族/フリントストーン』の主人公、フレッド・フリントストーンと彼の親友のバーニィ・ラブルにちなんだ名前だと思われる。無邪気な由来が余計に不気味。
PANEL9
ちょっとわかりにくいが、このグライスの姿は窓ガラスに映った影。
<P199>
PANEL1
中庭から室内に向けて犬を放り込んでいる。
PANEL5
今度は表の入口から中に向けて放り込んでいる。20kg以上ありそうなシェパードを抱えて中庭から表通りに瞬時に移動するとは、ただ者ではない。
<P200>
PANEL4
胸に広がる返り血と、外れたショルダーストラップ、胸のボタンは、”真"のロールシャッハの象徴でもあるが、返り血と肩のストラップが描く角度は、11時54分を指した終末時計に通じるものがある。
<P203>
PANEL1
ロレックス:実在の高級腕時計。この屋台で売られているのは間違いなく偽物だろう。
画面左奥のタクシーの運転手はジョーイ。
PANEL3
メルトダウンの包みを捨てたバーニィ少年が立ち去ろうとしている。
PANEL4
真逆のシルエットになってしまった。
PANEL9
画面奥を飛ぶ飛行船の位置で、微妙な間を表現している。